ききょう通信 3月16号
あなたがみんなを救う
〜桔梗が丘自主防災組織〜
 東海地震はいつ発生してもおかしくなく、東南海・南海地震は今後30年のうちに発生する確率が高くなっており、名張では震度5強が想定されています。もしこれが現実になった時に皆さんはどう対処できるでしょうか?桔梗が丘では4月から自主防災組織を立ち上げるために施設準備委員会で検討しています。
 地震が来るまでに出来る事、地震が来たとき・来た跡にしなければならない事を皆さん自身が知っておかなければなりません。たとえば、火災は財産だけでなく命も奪ってしまう恐ろしいものです。しかも桔梗が丘のように家が立ち並ぶ住宅地での火災は1軒にとどまらず延焼の可能性も十分にあります。もしかすると紐とはほんの小さなマッチの炎かもしれません。それさえ無ければ、それをすぐ消すことが出来たら・・・。

「あなたが出来る事」
 各家の軒先にバケツを置いて雨水を溜めておくだけで、これが防災用水として役に立つのです。住民の皆さん全員に初期消火の知識が有り、それが実行できたなら被害はゼロに抑える事ができるかもしれません。災害にあった時に、頼りになるのは自分自身と近所の人たちと言われています。このチームワークが間違いなく被害を最小限に抑える事ができる手段です。それが桔梗が丘全体で出来たなら安心して住める町ができます。
 地震は明日にも発生するかも知れません。子どもから高齢者まで皆さんが真剣に防災に目を向ける時期です。防災の知識は災害時だけではなく日常での火災や人命救助に役立つのです。

「一人も亡くさない。一軒も失わない。」
 この合言葉を目標にこれから立ち上がる自主防災組織は、桔梗が丘の安心と安全を確保するための方法を考え、そのために必要な資機材も検討しています。
 また全国的に住宅地での消防団の結成は難しいと言われる中で、昨年定員を満たして結成した桔梗が丘を含む名張市消防団は、消防庁のPRビデオにも収録され注目を浴びており、蔵持分団の3班に配属されている桔梗が丘の団員は、この4月より蔵持分団桔梗が丘班として活動する事になり自主防災組織にも協力していただきます。
 4月からは住民の皆さんが気軽に棒b歳に接していける計画を立てていきますので、積極的に参加して「自分の命は、自分で守る。」方法を是非身に付けてください。
桔梗が丘を科学の街に

 桔梗が丘公民館主催の「わくわく科学教室」は4月で、10年になる。講師の河田泉夫さんは「昨年5月、開講した『地震のすべて』ではおとなの人たちの聴講も随分と増えました。この受講者でおとなの科学クラブをつくる構想が生まれており、新しい年度には具体化します」と、桔梗が丘を科学の町にするという意気込み。

 平成7年に公民館に知的な遊び場をつくり、科学者を目指す子どもを育成しうという願いから、子ども科学セミナーを開いた。この10年間で受講した豆科学者は100人を超し、最初の受講生は大学生に成長。

 この間、すばらしい子どもたちとの出会いがあり、桔梗が丘には未来の科学者が大勢、潜在していることが分かったという。この子たちを科学の道に歩ませたい、という願いの第一歩として、玄関ホールの一角にこどもたち手作りのミニ科学館を設置、将来は桔梗が丘公民館を地域の科学情報の発信センターにする計画だという。

 また、5月から始まる「わくわく科学教室」ではロボット、ロケットに照準を合わせて、どのような使い方にすればよいか、科学者の考え方、国の方針を勉強するつもりだという。 問い合わせは桔梗が丘公民館(рU5−1206)。

公民館職員を補充

 桔梗が丘まちづくり委員会では公民館講座の指導や、まちづく委員会事務局の業務に当たる地域職員を募集します。桔梗が丘に住んでいて、パソコン(ホームページ運用なども)で事務処理ができ、自動車の運転免許を有する人。募集人員は1人で3月13日−22日までに「公民館に期待すること」というテーマの作文(800字程度)と、履歴書を提出して申し込んでください。

 面接試験は26日午前10時から。採用は4月1日付け。労働条件はパートタイマー雇用で、雇用期間は1年(更新することができる)。週30時間以内の隔日勤務で、午前8時半から午後8時までの時間帯で2交替制。土日、祝日勤務もある。時給は720円。

                              桔梗が丘まちづくり委員会

こども守る緊急アピール

 こどもを守る緊急アピール大会が1月21日、名張市青少年センターで開かれ、こどもにかかわる市内の各種団体から700人が参加、「地域のこどもは地域で守り、育てる」の決意を新たにした。

 昨年暮れ、広島と栃木で、下校途中の小学生が相次いで殺害されるという、痛ましいが事件が発生した。名張市内でも1月17日、登校途中の児童の前に下半身を露出した男が立ちはだかるという、事件が発生、児童にショッキングを与えた。

 大会では、桔梗が丘八番町1区の「ほっと歩きたい」の望月孝美代表が、実践している防犯パトロールの活動状況を発表するなど、5つの団体がこどもを守る取り組みを説明、参加者は熱心に耳を傾けた。

マエストロ制度の導入
 桔梗が丘公民館では、18年度より桔梗が丘住民のみなさんのご協力を得てより広く素晴らしい人材を公民館の講座及び学級の講師としてお迎えしたいと考えております。すでに音楽関係では、先程の公民館主催の「新春のうたごえ」で素晴らしい歌声を披露くださいました藤原保信、波多野みち子両先生が、第一号で登録してくださっています。
 このほか、食育指導、園芸療法、ピアノ、筝曲の先生方が登録していただいています。
 より一層の公民館活動の充実のために皆様のマエストロ(人材銀行)への登録をお願いします。
まちの保健室10日開所式

 まちの保健室の開所式が3月10日、桔梗が丘南公民館で行われる。保健室には看護師の笹井昭代さんと、介護福祉士の北畑美那子さんの二人が、午前8時半から午後5時まで詰め、住民の健康や、介護相談に当たる。

新春のうたごえ

 2番町のテノール歌手、藤原保信さんと、4番町のソプラノ歌手、波多野みち子さんによる二人のコンサートが1月28日、桔梗が丘公民館で開かれた。「新春のうたごえ」と題して公民館が主催した。

 藤原さんは関西で活躍するかたわら、地元の女声合唱団・おきつもを指導。波多野さんは音楽家のオシドリ夫婦。コンサートは「夜明けの歌」など日本の歌曲、「野ばら」などドイツ歌曲、「ラルゴ」などイタリア歌曲、「私のお父さん」などオペラ曲など計15曲を自慢のノドで披露した。歌は心でをモットーにしている二人の歌唱ぶりは聴衆に感銘を与え、クラシック音楽に近づけた。

名張市コミュニティバス ナッキー号
 桔梗が丘駅前からナッキー号に乗り込む。ステップはバリアフリー、車椅子での利用も可。
 東山墓地公園経由・市立病院・図書館を経て・名張駅西口・ふれあいから、名張川を渡り、国道を走り再び名張駅西口へ着く。ここがスタート地点。降車せず3便目を利用して桔梗が丘駅前に戻る。
 市内一周、約1時間30分。毎日、体育館、市立病院、停留所最寄のお買い物スポットへの利用にもとても便利。
 今回の便、利用者は延べ40人。
 免許返上した高齢者、学生まで100円乗り切りのスローライフ。ちょっと時間があれば一度お試しを。他のルートへの早期の展開も期待される。
どんど

 桔梗が丘二番町の三角公園で、小正月の1月15日、どんど行事が行われ、約100人の人たちが、新しい年の安全を祈った。午前5時、前日にタケ、ワラ、薪などで組んでおいた屋形に火をつけた。真っ暗ななか、勢いよく燃える火柱に参加者たちはしめ繩など正月飾りや、習字などをほうり込み、焚きあげた。なかには昨年一年間の答案用紙をもって来た児童もいた。

 ことしは二番町の婦人部が豚汁で接待、参加者のなかには「おいしい」と、お代わりをする人もいた。また、24歳の若者の参加があり、前日の14日はずぶ濡れになって屋形組みの作業、当日は火の番などに協力、十数年続いている二番町の伝承行事を先輩から教わっていた。

ちょっといい話

 タラヨウの木をご存じですか。「おきつもなばり今と昔」のなかの歴史を語る植物によると、茶臼山のふもとの無動寺には県下最大といわれるタラヨウの木がある。10センチほどの葉で、葉の裏に先のとがった物で字を書くと、黒変してペン書きしたように浮かび上がる。

 本誌編集員の足立真人さんがこのことを知り、いろいろ試した結果、写真のような出来栄え。語り部として活動する折々に名張にまつわる詩歌など書き、ラミネート加工して知人に贈り、喜ばれている。しおりに格好。アオキ、ユズリハの葉に、クギ、ドライバーの先などで「挑戦されては」。
ききょうの人〜癒しの音楽の演奏者〜

 安藤 純子さん(46)

          西6番町

 インドネシャの音楽、マルンバで職場や、地域の同好の士と、演奏活動を続けている。木琴のキイを竹に置き換えた楽器で、木琴よりやさしい響。年配者に懐かしい「ブンガワンソロ」や、フォークソングをアレンジして演奏。竹琴は畳みぐらい大きさがあり、安藤さん宅では一番広い部屋を稽古場が占領しているとか。

 ■マルンバはどこで習ったのですか

 95年から97年まで、夫の勤務地が、ジャカルタでしたので、ホテルなどで聞く機会が多く、耳慣れて、すっかり魅了されました。マルンバの音はやさしく、癒されます。木琴のように水平に置くものや、叩くキイが立ててあるものなど3種類あるのですが、帰国後、家族で稽古を続けました。

 ■あちこちで演奏しておられますね。

 5人のこどものうち、上の3人が大学に進学して名張を離れ、家族演奏が不可能になったため、ジャカルタ時代、一緒に演奏した大阪の仲間と、パシール・ビルダン楽団をつくり演奏活動を続ける一方、勤務先のはなの里でも同僚と演奏しています。竹琴は聴く側も、演奏者にとっても、癒される音楽です。学校や地域で演奏しています。呼んでくださればとんで行きます。 
豚汁おかわり

 恒例のハッピーニューイヤー・ききょうフェスタが1月7日、公民館で開かれ、300人が、新しい年明けを楽しんだ。ことしはこどもたちに体験させることに主眼がおかれ、参加者たちは竹や、ビー玉細工を楽しんだ。

 竹細工は、桜井市の竹造形作家、峙博恭(そわ・ひろやす)さんの指導で、サワガニを作った。タケの太いところで本体を、ハサミや足は枝のところを使って作ったが、こどもたちはナイフで形よく削ってカニを仕上げていた。ビー玉では色とりどりのビー玉を組み合わせてきれいに腕輪を仕上げた。

 このほか、伊賀琉真太鼓、スラマバキ(バンブー楽器の演奏)の演奏、つきたてのモチと、豚汁のサービスもあり、こどもたちは何杯もお代わりし、用意した500人分をたいらげた。